ドメインを考える
企業ドメインと事業ドメイン
ドメインには、企業ドメインと事業ドメインがあります。
ただし、単一事業を営む企業の場合、企業ドメインと事業ドメインとに分ける必要は無いでしょう。
企業ドメインとは、将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している生存領域を示す。
事業ドメインとは、現在から将来にわたっての事業領域を設定する。
D.エーベルのCFT
Customer : 顧客層
どんな顧客か
Function : 顧客機能
どんな顧客ニーズ
Technology : 技術
どんな技術で提供するか
「顧客層」「顧客機能」「技術」という3次元による事業ドメインの定義で、各事件の「広がり」「差別化」によってドメインの再定義が出来る。
物理的定義と機能的定義
物理的定義とは、製品や技術などを指す。
機能的定義とは、顧客志向などを指す。
物理的定義に偏ると事業領域などの範囲が狭くなってしまい、環境の変化などに対応できなくなってしまう。
環境の変化に適応したり、事業の幅・柔軟性・発展性を増すために、機能的定義が必要になる。
ただし、機能的定義に偏りすぎると、ドメインの境界が曖昧になってしまうので、双方のバランスを考える必要がある。